HDD選びナビ

HDD選びナビ— WD Color & CMR/SMR

Western DigitalのHDDを「用途から色」で選び、「CMR/SMR」を型番で確認する選び方ナビ。RAIDや書き込み負荷の高いNASでCMRを選ぶための早見つき。

迷ったらこの3手順
  1. 用途からを大まかに選ぶ
  2. 用途でCMR/SMRを選ぶ(RAID再構築や高負荷NASはCMRを強く推奨)
  3. 最終判断は必ず型番の記録方式を確認
1. 用途から色を選ぶPick by use
用途を選ぶと、おすすめの色が出ます。
2. シリーズ別 CMR/SMR 早見By series
3. 登録型番と末尾例を確認Model checker
4. 記録方式が効く場面Workload
書き込みが繰り返し続く用途はCMRを優先

色は入口、型番とWD公式仕様が結論

WDのBlue、Red Plus、Purple、Blackといった色は、想定用途を絞るための製品ファミリーです。色だけで個々のドライブの記録方式、容量、回転数、キャッシュ、保証を確定することはできません。同じ色でも容量や世代によって仕様が変わる可能性があるため、「用途から色を絞る → 完全な型番を控える → 型番ごとのRecording TechnologyをWD公式で確認する」の順で選びます。このページの早見と末尾例は候補を探す入口で、購入判断の結論ではありません。

CMRとSMRの差は、書き込み方に表れやすい

CMRは各トラックを重ねずに記録します。SMRはトラックの一部を重ねて記録するため、既存データの近くを書き換えると周辺をまとめて整理し直す場合があります。そのため、読み出し中心では違いが目立たなくても、キャッシュを超える連続書き込み、細かなランダム書き込み、頻繁な追加・削除、RAID再構築のように書き込みが続く場面では差が出やすくなります。

実際の速度や回復時間は、製品、空き容量、キャッシュ、ファームウェア、接続方式、処理内容で変わります。「SMRなら必ず遅い」「CMRならどの用途でも速い」とは判断できません。

判定できない型番は「不明」のまま公式へ

チェッカーに型番がない、末尾例だけ一致する、販売ページの表記が省略されている場合は、CMRともSMRとも断定しません。箱やドライブ本体にある完全な型番を確認し、WD公式のRecording Technology一覧または製品データシートで照合します。早見に登録済みの型番でも、購入時には現行の公式仕様を再確認してください。

RAIDとバックアップは別に考える

冗長性のあるRAIDは一部のドライブ故障時にも運用を続けやすくする構成ですが、それだけで独立したバックアップにはなりません。誤削除、上書き、マルウェア、機器全体の故障、盗難や災害では複数台のデータを同時に失う可能性があります。残したいデータは、RAIDとは別の媒体や場所にも世代を分けて保存します。

や印工務店の実例:2TBから4TBへ入れ替え

元記事では、仕事用に約5年間使った2TBのストレージが一杯になったことをきっかけに、用途と記録方式を調べ直しました。そのうえで、型番がWD40EFZZのRed Plus 4TBをCMRと確認し、2台購入しています。これはその時の用途に合わせた一例であり、すべての人に同じ色・容量・台数を勧めるものではありません。必要容量、書き込み方、搭載ベイ数、接続方式、保証を確認して選んでください。

調査の経緯と当時の判断はnoteで: Western Digitalの色の選び方ガイド

※ WD Red(無印)のSMRモデルも小規模NAS向け製品ですが、RAID再構築・ZFS・頻繁な書き込みではCMRのRed Plus / Proが安全側です。色や末尾だけでは記録方式を常に確定できないため、最終判断は型番ごとの「Recording Technology」をWD公式で確認してください(型番例は2026年7月時点)。